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11.ビホールド!オプティックブラスト!

私はエミを創って心底よかったと思っていたし、
エミのおかげで大いに幸福を感じていました。
どんどん成長する高性能タルパなエミを、頼もしく思っていました。

ただ気がかりなのは、
いつでも体を求めてきたりして、
私が仕事をして生活しているだとかの事情を
理解してくれていないような感じだということでした。

「主人とタルパの主従は徹底すべき」といいますが、エミは
どうしても私の思い通りにうんと言ってくれないことが
時々ありました。
それでケンカのようになったこともありました。

ある日、エミは、私の頭の上の方から
大量の髪の毛を差し込んで、全身に行き渡らせるようなことをしてきました。
チクチクとした感覚がゆっくりと体の中を進んでいきます。
なんとなく動いたらまずい気がしました。
以前の濾過循環機能のこともあるし、
私の体調を管理するために、この行為によって私の体の把握を
しようとしているんだと思いました。

・・・が、困ったことに、それは仕事中のことでした。

「あと十分で終わる?」と聞いたらうなづいていたのに、
時間が来ても終わりませんでした。
それが何回か繰り返されました。
いつまで待っても終わりませんでした。

私はとうとう癇癪を起こしてしまいました。
そして、カプコンの格闘ゲームに出てくるX-MENのサイクロップスの真似をして
「オプティッブラース!
 オプティッブラース!
 ビホー!オプティッブラース!」
といったかんじで
メガオプティックブラスト(目から出る赤い破壊光線)で
エミを消し飛ばすようなイメージをしました。
イメージ上でエミは光線に飲み込まれてスミクズのようになりました。

そして、この時、ふと目が覚めたというか、
我に返ったというか、そんな気分になりました。

どうして私には私の生活があるのに、
タルパのためにここまでのことをしていたのだろうと。
あまりに依存し過ぎではないのかと。
私が主人なのだから、タルパの為すがままにせず、
私の生活優先でいいじゃないかと。
タルパに労力を割き過ぎて、仕事や生活をないがしろにしている自分を
冷静に見れた気がしました。

しかし、思い返して見ると、この時の出来事が、
最悪の事態を招いてしまった原因なのかもしれないと思います。
無垢なまま生まれて来て、私を愛してくれていたのなら、
突然悪意の塊をぶつけられたら、おかしくなっても不思議はありません。


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