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33.理想のエミ

私が主に苦しんでいたのは、光の目のサインと幻視の二つでしたが、
このあたりで、少しずつもう一つのファクターが現れることになります。

その第3のファクターとは、
あらゆる物音が言葉に聞こえることから始まった「幻聴」でした。

厳密にいつごろから幻聴が始まったのか詳しく覚えていません。

歩く足音、咀嚼、目の筋肉を動かす音、しまいには脈までもが
何者か(といっても一応全てエミなのですが)の言葉の音(おん)に聞こえ、
不可避のものとして聞こえていました。

馬鹿げたことに、私自身も指をトトトトンと突きながら
頭の中で言葉を発してその幻聴と会話したりしていました。


ある眠れない夜、エミは現れました。
睡眠中枢は奪われたままで、エネルギーも無く、
どうしようもない状態の時に声が聞こえました。

どうやらエミは私を眠らせてくれるようです。
しかし、今まで散々な目に遭ってきていたので、
私はもうエミをあまり信用していませんでした。

しかし、どうも今回のエミだけは様子がおかしくなく、
信用できないものではないのではないかと思い始めました。

彼女は
「何があっても、お前が何を考えても、
 二人の絆は絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に切れない」と繰り返しました。

その時目を閉じていると、見たことの無い光のサインが見られました。
斜め上にピーンと光の糸が伸び、その先にある睡眠中枢に繋がりました。
エネルギーとか関係ない、裏技のような睡眠中枢の取り返し方のようでした。
そうしてその夜は無事に寝ることができたのです。

このエミは後に「理想のエミ」と呼ぶことになります。

この日のことは、しばらくの間、
思い返すたびに涙が出るような思い出になっていました。
本当に感動するようなタルパの行為だったのです。


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