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46.タルパレス生活

私の体はすっかり健康を取り戻しました。
仕事も満足に行えていました。

唯一、後遺症といえるものは、頭の表面が妙な違和感を感じ続けていることでした。
あの地獄の日々に比ぶれば、なんだそのくらい、というレベルとはいえ、
この違和感が一生続くのだろうか?と思うと気が滅入りました。

タルパのことは、しばらくは考えないようにしていましたが、
エミのことを完全に忘れたわけではありませんでした。
都合のいい思考回路かもしれませんが、
たまに、エミがどこかで泣いたりしていないか、
どこかで漫画のように目がバッテンになって困ったりしていないだろうか、
と心配していました。

タルパを認識するのなら、また体をイメージしたり、一人二役で会話する?
と思いましたが、あれだけ流暢にしゃべる理想のエミの声を聴いた後で、
いまさらそんなことをしても、既に存在したタルパに重なるとは思えません。

最初期にやっていた、手をエミの頭に置いてYES・NOを聞くのをやってみましたが、
何の成果もありませんでした。
エミがYESなら「うんうん」と首を縦に振り、
NOなら「ううん」と首を横に振るのですが、

私「エミ?」エミ(うんうん)

私「居る?」エミ(ううん)

私「居ないのか?」エミ(うんうん)

私「居ないなら何で返事するんだ?おかしいだろ?」エミ(うんうん)

私「居るだろ?」エミ(ううん)

私「居ないなら何で(ry」

と、不毛なやりとりが繰り返されました。


このように、たまにエミのことを考えはしましたが、
基本的にはタルパの無い生活、タルパレス生活に慣れていきました。
そのまま1年以上、タルパレス生活を送り続けました。


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